またLive2Dアバター制作に挑戦してみました!
前回は上半身のみの簡単なものでしたが、今回は全身の人物キャラを作りました。
参考にした動画一覧

全てお絵かき系Vtuberのディープブリザードさんが上げてくださっているもので、生放送のアーカイブとなっています。動画を見ながら作業をしましたが1日かかりました。 操作方法やどうしてこうするのかの説明が丁寧ですのでこれから挑戦する方は是非一度観ることをお勧めします!
作業に入る前に
上記の動画での説明は「Live2D Pro版」が前提条件で説明されています。
Pro版は全機能を使えるかわりにサブスクリプション契約となっています。お試し期間が42日と長めなので1体は作成できると思います。 Free版でもVtuberとして放送する分には充分使える機能はあると思います。

キャラクターを描く
兎にも角にもまずは絵がないと始まりません。 参考動画ではディープブリザード氏が無償でLive2D制作練習用のイラストを配布してくださっているので、とりあえず操作だけ覚えたい方はダウンロードしましょう!※講座動画の概要欄内にダウンロードリンクがあります。
今回私はiPad版clipstudioで描きました。 ラフも元絵もゼロから全身の必要パーツを描き終わるまでほぼ1日かかりで描きました。上記の練習用データを参考に必要なパーツに分けて描いていきました。



パーツごとに描いていたので時間がかかり、絵の統一感もあまり出ません・・・ 一度通常通りに描いてしまってから各パーツに分けていく方が賢いと思います・・・
PSD形式で書き出し、Live2DCubismで開く
絵が完成したらPSD形式(Photoshop Data(又はDocument))で保存します。
この際「クリッピング機能」を使用したままだと

上記画像のようになってしまいますので注意しましょう・・・・
ただし、口の中の歯などアニメーションとして動かす際のクリッピングはLive2DCubismでも設定ができますのでクリッピングが外れても焦らないようにしましょう。

上記の場合は色トレス用のクリッピングだったため、Clipstudio側で修正しました。
目・口のクリッピング設定を行う
正常にデータが読み込めたら、設定をしていきます。
黒目・ハイライトのクリッピング

白目の範囲から黒目とハイライトが飛び出してしまわないように設定をします。
白目のパーツを選択した際のインスペクタ内のIDをコピーして、クリッピングしたいパーツのクリッピング欄にペーストします。 Enterで確定になるのでちゃんとEnterを押しましょう。
口と歯のクリッピング
上記の手順で口内と上下の歯をクリッピング設定を行います。


各パーツのアートメッシュ化
現在はただの画像のままですのでアニメーションさせる際に調整が出来る形式に変えていきます。

アートメッシュ化したいパーツを選択してから、画面上部にある「メッシュの自動生成」ボタンを押します。

するとこのようなウィンドウが出るのでプリセットの▼を押して希望のパターンを選択します。
▼各プリセット一覧



標準<変形度合い(小)<変形度合い(大) の順でメッシュが細かくなります。
細かくうごかしたいパーツ(まぶたやまつげ、口、顔の輪郭)は変形度合い(大)にして、それ以外は標準で良いと思います。
テクスチャアトラスを行う
全パーツをアートメッシュ化出来たら、他ソフトへ書き出し用に「テクスチャアトラス」を行います。

各パーツのテクスチャを1枚の紙に纏める作業です!

上部にテクスチャアトラス編集ボタンがあるのでクリックします。
そうすると画像サイズを選択させられますのでFree版であれば2048×2048を選びます。Pro版であれば最高サイズまで選べます。

別ウィンドウでこのような画面が出てきます。 左側に全パーツが1枚の正方形の枠に収まっています。 この時に画質が落ちてしまいます。
画質低下を上手く誤魔化す方法
黒目の画質低下を回避してみます。
❶画質を上げたいパーツを選択します。(小さめのパーツに限ります)


小さいパーツはとことん小さくなってしまっているので可能な限り戻して再配置します。

黒目2つを倍率100%に戻してみました。

このように小さいパーツは割と大きさを戻せる余白があるので気になりやすい顔周りのパーツを戻しておくことをお勧めします!
目と口の開閉アニメーション設定
ようやくアニメーション設定になります。 基本となる目の瞬きと口の開閉を作ります。
★アートメッシュの変形方法

「変形パスツール」をクリックして、メッシュの形に沿ってパスを描いていきます。

次に矢印ツールをクリックして動かしたいパスの〇をドラッグすると上記画像のように変形させることができます。
白目の変形方法

白目は上下に潰してからまつげの時のようにパスツールを使って変形させるとスムーズに出来ます。

白目のアニメーション設定が出来ればクリッピング設定をしている黒目とハイライトも同時に設定が完了します。
目の瞬き
片方づつ行います。

左目開閉パラメータを選択状態(灰色)にして緑の〇ー〇を押します。
0ゼロ(左側の〇)は閉じる、1イチ(右側の〇)は開くとなっています。 ゼロの方の〇をクリックして閉じた時の目の形を作っていきます。
口の開閉
目と同じようにパスツールでパスを描いて矢印ツールで変形させる方法で作っていきます。
アニメーション設定は0(閉)ー1(開)の2つだけでも良いですが、12パターン作ると実際に話しているような口の動きになるので挑戦してみてください!

「口 変形」を(-1、0、1の3点)、「口 開閉」を(0、0.3、0.7、1)にキー設定します。
そして「口 変形」横の鎖マークをクリックすると合体して12個のパターンキーが出来ます。

出来た12個全部に合わせて口の形を変形させていきます。
12パターン分の配置と口の形の見本は下記URL Live2dフォーラムにて一覧表が掲載されているので参考にしてください。
★Live2Dフォーラム:簡単な口の作り方-パーツ切り替え方式
視線の設定
左右・上下の設定をする

左右の設定は「目玉X」で3つキーを入れてから左の〇が画面向かって左を見ている状態です。
上下の設定は「目玉Y」で3つキーを入れてから左の〇が下を見ている状態にします。
上下左右の設定が出来たら「目玉X」の鎖マークをクリックします。

合体すると斜め方向分のキーが増えるので「4隅の形状を自動生成」をすれば自動的に斜めの位置を作ってくれます。
眉毛の上下
眉毛は「眉 上下」パラメータに3つキーを入れて左の〇が下、右の〇が上になるように位置をうごかします。
顔・身体のアニメーション設定は次の記事へ・・・
途中まで書きましたが、終わりが見えないので別記事にします。
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